ごあいさつ

実行委員長 林 邦彦

実行委員長   林 邦彦
(群馬大学大学院保健学研究科 教授)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威を振るい医療機関が甚大な影響を受ける中、日夜、地域医療を支えるために最前線で業務に従事されている医療関係者の皆様に心からの敬意を表します。

さて、第26回日本女性医学学会ワークショップを、群馬県前橋市にて開催させていただきますこと、誠に光栄であるとともに、その責任の大きさをひしひしと感じております。COVID-19の終息を願っておりましたが、現時点ではまだ先が見通せないため、今回のワークショップは3密を避ける会場設営とともに、受付の密集を避けるために「オンライン参加登録制」とさせていただきます。また、通常の対面形式から「対面+オンデマンド配信のハイブリット開催」への変更も考量し、準備を進めております。

ワークショップのテーマは、「ライフコースからみた女性の健康」といたしました。更年期をコアとして、胎児期から始まり、出生、小児期、思春期、性成熟期、更年期、そして生殖的加齢を経て老年期にいたる女性の一生における身体状況や健康事象を、一連の流れとして捉えようというのが企画の意図です。これは、私どもが2001年から日本女性医学学会と共同で実施してきた前向き女性コホート研究である、日本ナースヘルス研究(JNHS、Japan Nurses’ Health Study)が目指しているものでもあります。このような研究はライフコース疫学研究と呼ばれています。

プログラム内容は、特別講演として、久山町生活習慣病研究所代表理事 清原裕先生に「女性における循環器疾患と認知症の予防」についてお話をしていただきます。ご存知のように、久山町研究は九州大学第二内科が1961年から行っている地域コホート研究です。特に循環器疾患に関するコホート研究の嚆矢といえます。次に、くすりの適正使用協議会理事長 俵木登美子先生に招請講演をお願いしました。医薬品を正しく理解し適正に使用することの啓発活動を通じて、人の健康保持とQOLの向上に寄与することをミッションとする「くすりの適正使用協議会」の理事長として、「医薬品の安全対策・適正使用を考える」お話をしていただきます。モーニング・セミナーでは、群馬大学 北原慈和先生に「疫学研究における女性ホルモン測定の意義」のお話を、また、ランチョン・セミナーでは、群馬大学 岩瀬明先生から「ライフコースからみた子宮内膜症の術前術後」のお話をしていただきます。シンポジウム「最近のホルモン療法の考え方/女性ホルモン製剤との生涯にわたる付き合い方」では、東京歯科大学市川総合病院 髙松潔先生にホルモン治療に関する総説として、OC・LEP、IUS、HRTの適正使用についての解説を、新潟市民病院 倉林工先生に骨粗鬆症の治療と予防のお話をしていただきます。また、日本女性医学学会 ホルモン補充療法登録調査研究小委員会による登録調査事業が開始されますので、その登録法について、小委員会委員の群馬大学 井手野由季先生にご解説いただきます。

今後、COVID-19の感染状況による開催形式の変更など、最新情報は随時、本ホームページ上でお知らせいたしますので、ホームページをご確認いただけますと幸いです。皆様に安心してご参加いただけるように万全を期す所存です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。